2020年6月20日、初めてベトナムから日本に3トンのライチが空輸で輸出されました。2020年はは合計200トンがベトナムから日本に空輸や船で輸出される予定だそうです。

ライチは固い果皮を剥くと中に表面乳白色の果肉があり、上品な甘さと香りが特徴のとてもジューシーな果実です。楊貴妃が好んだことも有名ですよね。

日本のスーパーマーケットでは1kgあたり2500円程度で売られるようです。ちなみに、ベトナムのスーパーマーケットでは1kgあたり29,000ドン、130円程度で売られています。実に20倍になって日本の食卓に届くのですね😲
卸値は1kgあたり40円程度、日本は1kgあたり160円程度らしいです。160円でベトナムで購入、2500円で日本で販売。うーん。。どこにお金が落ちているのか少し想像がし難いほどの高値ですね。このニュースを見て、私はベトナムにいる間にライチを好きなだけ食べておこうと思いました😁(参考:Vnexpress international)

値段のことはさておき、ベトナムのライチについて😁
ベトナム産のライチについて
ベトナムのライチの主な生産地は、ベトナム北部のHải Dương省(ハイズオン省)、Bắc Giang省(バクザン省)です。生産量はBac Giang省が一番多いものの、品質ではHai Duong省のThanh Ha地区でできるライチが高いと言われているようです。(参考:Wikipedia)
19世紀にHai Duong省のThanhさんという方が中国の商人からライチの種を6粒仕入れて植え始めたのがベトナムでの生産の始まりとのことです。中国のライチの種から作られたということなので、品種は中国と同じ、産地はベトナムですね。
旬は5月後半~7月前半と短いです。ライチは収穫後数日が食べ頃で傷みやすいため、新鮮なライチが食べられるのはやはり生産地に近い場所になります。ベトナム南部でもライチは買えますが、生産地がベトナム北部なのでやはり北部の方が安く新鮮なライチが食べられるようです。
私が住んでいるのはホーチミンですが、5月、6月頃のライチのシーズンになると、大量のライチが市場に出回ります。このように自転車に積んで販売する人たちの姿もよく見かけます。


ベトナム産ライチの一番の輸出先は中国です。ベトナムから中国へは年間7万トン(2019年)ものライチが輸出されています。(参考:Vnexpress)
中国もライチの生産地ですが、ベトナムからも大量に購入しています。ライチの生産は「生育期の春から夏に高温多湿で多雨でありながら短い冬が存在し、無霜地帯で年最低気温が氷点下に下がらない事」が条件になるため(参考:Wikipedia)中国でも南部の限られたエリアでしか生産できないため、ベトナムからも輸入する必要があるのですね。
コロナ禍でのライチ輸出
2020年5月末、コロナウイルス の影響で中国からライチのバイヤーが入国できないという状況になった際、ベトナムは特別措置として中国から300人のライチ商人を受け入れました。この方々は14日間ベトナムで隔離されてからライチを購入し、中国に戻ったとのことです。それほどにライチの中国への輸出がベトナムにとって重要なのだということですね。(参考:vnexpress)

引用:Vnexpress international

引用:Vnexpress international
ライチは体を熱くする作用もあるようで、大人だと一日7-10粒くらいを上限に食べるのが良いようですのでご注意を。
6月から7月にかけてハノイを訪れる際は、ぜひライチを味わってみてください😊
