バンレイシはベトナムで多く流通している果物です。バンレイシの呼び方は色々あり、英語ではsugar apple(シュガーアップル)、中国語では蕃茘枝、日本語ではシャカトウ(釈迦頭)、バンレイシ(蕃茘枝)、ベトナム語では Na(北部)、mãng cầu(南部)と呼ばれています。原産地は中南米だそうです。

釈迦頭の名前の由来は、形状が螺髪を持つ仏像の頭部に見えるからだそうです。(参考:Wikipedia)
見た目はゴツゴツしていて、一見フルーツにすら見えないのですが、実はとっても美味しいのです。

味はパイナップルとバナナを合わせたほのかな甘味があります。種子は有毒なので避けて食べます。
果実の表面は緑色ででこぼこしていて、変色した黒い斑点があります。熟すと黒い斑点が増え、表面を押して弾力が出てきたら食べごろ。表面の凹凸は鱗のように一枚ずつが剥がすことができ、中の白い果肉を食べます。
果肉は白いシャーベット状、クリーム状で、黒い種子が複数入っています。味は非常に甘味が強く、ねっとりした果肉の中にジャリジャリとした砂糖の粒を噛むような食感があります。このジャリジャリした歯ざわりは、果肉中に梨と同じ石細胞が多く含まれているためで、英名のSugar-appleはこの食感から付けられたと言うことです。
完全に熟さない固い状態で出荷されますが、熟すと短期間で果肉がシャーベット状からクリーム状になり崩れ易いため、運搬には細心の注意で、以前は日本には流通していなかったとのことです。

日本でも流通していますが、まだ限られているそうです。もしベトナムでバンレイシを食べる機会があればぜひ試してみてください、本当に美味しいですよ!