ホーチミン市にある国立ベトナム歴史博物館(Bảo tàng Lịch sử Việt Nam)に行ってきました。国立ベトナム歴史博物館はハノイにもあり、行ったこともあるのですがホーチミン市の方は初めてです。
新型コロナウイルスのため、3月末から5月22日現在まで外国人の入国ができないため、当然ですが観光客の姿はまばら。訪れている人は一部外国人もいましたが、ほとんどがベトナム人でした。
まずはこの素敵な建物!ホーチミンにあるベトナム歴史博物館はフランス植民地時代1929年にAuguste Delaval というフランスの建築家によって設立されました。ベトナム人によって建設されてないのがちょっと残念ですが、非常に趣のある建物です。
入館料は30,000ドン。新型コロナウイルスの感染防止のため、受付で簡単なメディカルチェックシートの記入と検温を行います。
展示は18のセクションにわかれています。展示はベトナム語と英語、一部フランス語です。
先史時代(50万年前から紀元前2879年まで)主な展示は以下の通りです。
- 青銅器時代、Hung王の時代(紀元前2879〜179年)
- 中国の支配と国民の独立のための闘争(紀元前179年–西暦938年)
- Ngo、Dinh、Le- Ly王朝(939〜1225年)
- TranとHo王朝(1226〜1407年)
- チャンパの石・青銅の彫刻やその他の遺物
- メコンデルタ地域のÓc Eo文化
- カンボジアの石の彫刻(9〜12世紀)
- Le〜Mac〜Trinh〜Nguyenまでの王朝(1428–1788)
- Tay Son王朝(1771年〜1802年)
- Nguyen王朝(1802〜1945年)
ベトナムの歴史は侵略と独立との戦いの歴史と言っても過言ではありません。中国に1000年近く、フランスに100年近く占領された歴史があり、中国、モンゴル、近年ではフランスの侵略を受けてきたため、独立への戦いが歴史の重要な部分を占めていルため、展示も独立の戦いに関するものが多いです。

ベトナムの通りは歴史上の人物や出来事の名前がついていますので、ベトナムに住んでいる方は、通りの名前に歴史上の人物の名前をたくさん見つけることができると思います。ほとんどが独立への戦いに挑んだ英雄です。以下はほんの一部です。。
- Hai Bà Trưng
- Bà Triệu
- Đinh Bộ Lĩnh
- Lê Thánh Tông
- Nguyễn Huệ
一方、ベトナムの歴史における独立の戦いの主人公はほとんどベトナム中部〜北部出身の人たちです。南部はチャンパというインドに大きく影響を受けた文化が栄えていました。ベトナムの歴史を理解する上で、南北の違いを理解することは大事ですね。
ベトナムの人達と関わる上で、ベトナムの歴史を知っておくことは損にはなりませんので、もし機会があればぜひ行ってみてください☺️
ちなみに私はこちらの本「物語 ヴェトナムの歴史、小倉貞男著」を事前に読んでいたのである程度ベトナムの歴史の大まかな流れを把握していたので、スムーズに情報が入ってきました。ある程度ベトナムの歴史を予習しておくと、より展示が興味深く観れると思います。

ホーチミン市ベトナム歴史博物館(Bảo tàng Lịch sử Việt Nam)
- 住所:2 Nguyen Binh Khiem Street, Ben Nghe Ward, District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam
- 営業時間:08:00~11:30 / 13:30~17:00
- 電話:028 3829 8146
- ウェブサイト:http://www.baotanglichsutphcm.com.vn/