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ハノイの世界遺産タンロン遺跡(Hoàng thành Thăng Long)

ハノイの世界遺産タンロン遺跡(Hoàng thành Thăng Long)

Posted on 6月 29, 202012月 14, 2021

今日はハノイにある世界遺産、タンロン遺跡を紹介します。1010年から1804年までほぼ一貫してベトナム諸王朝がタンロンに都を置いており、2010年8月にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。タンロン遺跡は英語ではImperial Citadel of Thăng Long、ベトナム語ではHoàng thành Thăng Longと言います。

タンロンとは昇龍(龍が昇る)という意味です。Thăngは昇る、Longは龍のことですね。Le Thai To帝がこの場所を龍が昇る場所だとして遷都を決定し、帝が到着した時に実際に龍が現れたという伝説があるのだそうです。

ベトナムは紀元前111年から938年まで中国に属しており、1887年から1945年までフランスに属していました。このタンロン遺跡はベトナムが独立していた王朝時代の1010年から1804年に諸王朝の都があった場所です。

なお、タンロン遺跡の周辺はベトナム政府の中心的な施設が集中するエリアでもあり、現在もベトナムの行政上最重要エリアになっています。

実は私は以前2年間ハノイに住んでいたことがあるのですが、タンロン遺跡に入ったことはなく、今回が初めての訪問です。初めて入っての感想は、

  1. 見所が多い上に広大な敷地で建物の間を歩いて移動するため、暑い時期は熱射病に気をつけたほうがいいです。日傘があるとベストです。
  2. 1000年近くベトナムの政治の中心として機能していたため、当然ですが非常に歴史上の情報量が多いです。ベトナムの歴史の大まかな流れを頭に入れた上で訪れると、非常に面白いと思います。

タンロン遺跡へは、こちらのチケットオフィスが入り口になります。2020年6月現在、チケットは30,000ドンです。世界遺産なのに安いですね!

ハノイの世界遺産タンロン遺跡のチケットオフィス
ハノイの世界遺産タンロン遺跡のチケットオフィス
ハノイの世界遺産タンロン遺跡のチケットオフィス
ハノイの世界遺産タンロン遺跡のチケットオフィス

タンロン遺跡内の見所は大きく6つです。王朝時代の多くの建物はフランス占領と同時に取り壊されてしまったのですが、現在まで残っている建築物が見所になります。

  • ベトナムの王朝時代の建築物 ①南門(Đoan Môn)②キンティエンパレス跡(Điện Kính Thiên)③ハウラウ(Hậu Lâu)④北門(Cửa Bắc)⑤フラッグタワー(Cột cờ Hà Nội)
  • ベトナム戦争時代の司令部だった建物 ⑥D67

それぞれ紹介していきます。


①南門(Đoan Môn)

チケットオフィスを出ると広大な芝生があり、その先に南門(端門、Đoan Môn)が現れます。19世紀の末、Nguyen王朝の時に建てられたものが現在まで残っているということです。このĐoan Mônは最上階まで登ることができます。最上階に登ると、フラッグタワー(Cột cờ Hà Nội)が正面に見えます。

ハノイの世界遺産タンロン遺跡 南門(Đoan Môn)
ハノイの世界遺産タンロン遺跡
南門(Đoan Môn)から見えるフラッグタワー(Cột cờ Hà Nội)

南門から順路通りに進んでいくと、途中に展示室があり、遺跡から見つかった歴史的に価値のあるものがたくさん並んでいます。


②キンティエンパレス跡(Điện Kính Thiên)

更に進むと、タンロン遺跡の中心的場所であるキンティエンパレス跡(Điện Kính Thiên)にたどり着きます。現在祭壇のようになっている場所に過去の王朝の主要な建物があった場所です。1467年のベトナムLe王朝が建立した龍があしらわれたパレスに続く階段は現在も残っています。

残念なことにフランスの占領下になった際、キンティエンパレスは取り壊され、現在は1886年フランスが軍の本拠地とされた建物が建っています。

私が行った時はほとんど人もおらず、静かでした。大きな木々が心地の良い木陰を作り、木の上ではリスが戯れ、なんとなくそこにしばらく佇んでいたくなるような気分になりました。王朝の中心的な建築物を建てた場所なので風水的にも良い場所なのでしょう。一種のパワースポットなのかもしれません。

この広場には遺跡から発掘されたものを展示する建物がいくつか建っています。

ハノイの世界遺産タンロン遺跡 Điện Kính Thiên(キンティエンパレス)
ハノイの世界遺産タンロン遺跡 
Điện Kính Thiên(キンティエンパレス)
ハノイの世界遺産タンロン遺跡 Điện Kính Thiên(キンティエンパレス)
ハノイの世界遺産タンロン遺跡 
Điện Kính Thiên(キンティエンパレス)
1886年フランスに占領された
Điện Kính Thiên(キンティエンパレス)
引用:Wikipedia

③ハウラウ(Hậu Lâu)

ハノイの世界遺産タンロン遺跡 ハウラウ(Hậu Lâu)
ハノイの世界遺産タンロン遺跡
ハウラウ(Hậu Lâu)

こちらの建物は皇后や皇女が住む場所として建設されたようです。この建物はタンロン遺跡の敷地内の最北に位置します。このさらに北に北門があります(敷地外)。


④北門(Cửa Bắc)

ハノイの世界遺産タンロン遺跡
北門(Cửa Bắc)
ハノイの世界遺産タンロン遺跡
北門(Cửa Bắc)

現在残されている北門はNguyen王朝時代の1805年に建設されたものです。19世紀にフランス軍から受けた砲撃のあとが現在も生々しく残っています。

ちなみにこの北門は、タンロン遺跡の敷地を一度出て、公道を北上していくことで見ることができます。

公道を北上していく途中に、フランス植民地時代に建てられたと思われる洋館がいくつかあります。非常に良い状態で残っていて現在も利用されている建物もあり、見ものです。


⑤フラッグタワー(Cột cờ Hà Nội)

フラッグタワー(Cột cờ Hà Nội)
フラッグタワー(Cột cờ Hà Nội)

このフラッグタワーは1812年、Nguyen王朝時代に建設されました。

フラッグタワーはタンロン遺跡の南門から見えますが、タンロン遺跡の敷地内ではなく、ハノイ軍事歴史博物館の敷地内にありますのでご注意ください。


⑥D67(Nhà D67)

ベトナム戦争時の指令本部だったD67(Nhà D67)
D67(Nhà D67)

D67はベトナムの王朝時代のものではなく、ベトナム戦争時代に建てられたものです。ベトナム戦争時代、この場所が作戦司令部として利用されました。

建物の中心にある会議室のテーブルの上には北ベトナムの首脳のネームカードが置かれています。ホーチミンの後継者で南北統一後に初代初代ベトナム共産党中央委員会書記長となったレズアン(Lê Duẩn)氏を中心に、ヴォー・グエン・ザップ(Võ Nguyên Giáp)将軍などの名前があります。

D67の会議室
D67の会議室

アメリカ軍のハノイへの砲撃が激しくなってきた1967年、地下9メートルの深さに爆撃から守るBunker(地下防空壕)が作られました。ここには会議室や通信室などが当時のまま残されています。

地下壕への入り口は一歩下がるごとに温度が下がっていき、地下壕にたどり着くとそこは地上とは全く違う、非常に冷たい世界。私が行った時は一人で誰もいない状態だったので、正直ちょっと怖かったです。

  • D67地下防空壕入り口
  • 地下防空壕の会議室
  • 地下防空壕の通信室
D67のBunker(地下防空壕)

タンロン遺跡を観覧して驚いたのは人の少なさ。私が訪れたのは2020年6月末の日曜日、朝8時頃なのですが、訪問者は私と他に2組しかいませんでした。1組は遺跡の訪問というよりも写真撮影に訪れたベトナム人高校生達なので、実質訪問者は私ともう一人😂

現在ベトナムはコロナウイルス の影響で外国人旅行者が入国できません。そのため訪れるのはベトナム人かベトナムに在住の外国人に限られていますので、訪問者が少ないのはある程度理解できるのですが、ベトナム人にとってはあまり関心がない場所なのでしょうか?世界遺産なのにほぼ貸切で、驚きました。


建物だけを見ると1時間くらいですが、展示物も全てじっくり見ようとすると、2-3時間はかかると思います。また、冒頭にも書きましたが広大な敷地内を移動しながら観覧するため、暑い時期は熱中症対策が必要だと思います。お水をこまめに取りましょう。また、日中は気温が上がりますので朝早い時間から観覧するのがいいかもしれません。

ハノイに旅行の際はぜひ足を伸ばしてみてください😊


タンロン遺跡の基本情報

世界遺産タンロン遺跡(Hoàng thành Thăng Long)

19C Hoàng Diệu, Điện Bàn, Ba Đình, Hà Nội 

8 AM – 5 PM(月曜日はお休みです)

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